第5回目
11〜14歳(1983〜1986年頃)
『カセットテープの思い出』
両親が音楽好きで(馴れ初めも会社のコーラス部での出逢いだったらしい‥)、特に父はオーディオも好きだったので、自宅には結構な量のレコードやカセットテープが有った。
小〜中学生だった僕は、気軽に使えるカセットテープをガサゴソと探しては気に入ったものを聴いていた。
当時のお気に入りは、
YMO「Solid State Savivor(ソリッドステイトサバイバー)」安全地帯「Endless(エンドレス)」大滝詠一「Niagala Moon(ナイアガラムーン)」ピーターガブリエル「So」シャカタク「Nightbirds(ナイトバーズ)」
邦楽洋楽、ジャンルもバラバラだが(父が何故これらの音楽を録音していたかは謎‥)、お陰で知らない音楽でも垣根無く聴こうとする雑食性が身についた気がする。
ちなみにカセットテープはアナログなので、
「巻戻しや早送りに時間がかかる」「テープが絡まるとグチャグチャになって修復不可能」「ダビングを繰り返すと音質が劣化」といった短所が有るが、取り扱いが簡単で音質もちょうど良かったり(高音質=聴き易いとは限らない)と云う長所も有ったと思う。
スマホの普及で、何時でも何処でも数万曲に一瞬でアクセス出来るストリーミング全盛の現在からすれば、カセットテープは不便かも知れないが、ワクワクしながらカセットテープを探して聴いていた思い出は
「音楽が伝えてくれる大切な事は利便性や音質とは違う次元にある」
と教えてくれている様な気がする。